3Dアニメーションにおける空の扱いについて考えてみたい。

通常、ゲームの背景に使用される空はマットペイントといって、絵が使われている。
ただ、ゲームの場合はキャラクターが360度上下横に動くので、やや工夫が凝らされている。

この360度上下横自由な背景を作る技術はゲームだけではなく映画のシーンでも使われる。

具体的にどの様な技術かというと、ドーム型の半球に空と遠景の山や建物を貼り付けるということである。


ただ、アニメーション制作ではドーム型に必ずしも貼りつける必要はない。
もし、カメラアングルが固定されている、もしくは少しパン(横にうごく)するだけなら平面のプレーンに貼り付けても構わない。

カメラの上下の動きがなく、横に大きく動くだけならシリンダー(円柱)に空をマッピングしても構わない。

そのあたりは必要なカットに合わせて適宜対応する必要がある。


今回、Vueというソフトから取り出した空も一部だけ使用することにした。
その他は手描き、もしくは写真の上にレタッチを加えたマットペイントを使用することにした。

Vue以外にも、空をシミュレーションするソフトはたくさんある。詳しくは海外のレンダラーのサイトなどを確認するとたくさんでてくる。しかし、このソフトも相当に使える感じがある。

空の雲や植物などが大量に存在しても、簡単にアニメーションさせることが出来る。
特殊な光のシミュレーションも可能で、簡単に言うと3Dソフトというかオモチャという感じで、業務用のソフトとはやや違う。
ただ、面白いオモチャである。


通常MAYAなどで行うと、苦労する作業がVueでは一瞬で可能になる。
また、MAYAのレンダラーと連動させることもできる。
やや、MAYAとVueを連動させつつ、植物や空などを出力するのはテクニックがいるけれど、遠景の動画マッピングに使用するだけなら、初心者でも一瞬で可能になる。

ソフトの特性によって時間を短縮させつつ、クオリティを上げることが出来る良い例といえる。

Night Flight


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Atmosphere1_000016



これらの画像はレンダリング時間の長短はあっても、平均的に30分あれば作り出すことができる。





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